新しいセミナー形式

今年になってからのセミナー講師の仕事は対面形式ではなく、WEB形式というのを何回かやっています。昨年はセミナーの仕事はコロナの影響で1回もなかったのですが、一昨年までは100%対面方式でした。今年はまだ全てのセミナーが復活したわけではありませんが、WEBセミナーが2件、対面セミナーが1件です。

対面セミナーはまだ安心できないという事で受講者が一昨年に比べて激減しています。大体1/5くらいの人数になっています。そりゃそうです。地方から東京に来るのは怖いと思います。WEBセミナーは1つは受講生の顔が何人か見えるものでしたが、もう1つは受講生の顔が全く見えなかったので、様子を汲み取る事ができなかったのが難しかったです。

WEBセミナーは受講する側からすると気軽で便利な制度ですが、講師側からするとかなり難しいセミナーだと感じました。少ない人数のセミナーでしたら全員の顔を見てセミナーもできますが、人数が多いとそれもできず、今後の課題となりました。世の中コロナ禍でどんどん変わります。

帝国ホテルのコロナ戦略

コロナ禍において様々な業種が赤字に転落していますが、その中でも最も厳しい業界は旅行業です。飲食も厳しいと言われていますが、飲食は業界一助成金が充実しています。それに比べて旅行業は一般の赤字企業並みの助成金しかもらえないからです。天下の帝国ホテルも例外ではなく、コロナになってから予約数が1桁という日々もあり、従業員2500人のうち8割が自宅待機をする事態になっていました。

そこで社長は就任して初めて全社員にメールをしました。東日本大震災の時、上からの指示がないのに、多くの帰宅困難者をスタッフが受け入れていた姿を見ていたからです。みんなの意見が欲しい。どんなに些細なことでもいいからアイディアをメールしてほしいと・・・集まったメールは5700通ほどでそれを全て実行することにしました。貰ったメールを時間的にすぐできるものを短期・準備に時間がかかりそうなものを長期・その間を中期と分けて一つ一つ実行しました。

新聞でも有名になったのでご存じの方も多いと思いますが、1か月のアパートメント契約もその一つです。つまりホテルに1か月住んでみるというコンセプトです。帝国ホテルの様々なサービスを受けることができます。フィットネスセンター、プール、サウナも無料、ロビーでのコーヒー紅茶が無料、駐車場も無料、ビジネスラウンジやミーティングルームの使用も無料です。これが1番安いレギュラーフロアで定員1~2名で30日連泊36万円です。帝国ホテルの様々なサービスを受けられてこの価格だとやる人も多いかと思いましたが、実際すぐソールドアウトになっていました。ピンチをチャンスに変えた良い事例です。

モチベーションの維持

先日女子大で女性のキャリア形成という講義を行った最後に学生から質問されました。「モチベーションが長く続かない。モチベーションを維持するためにはどうしたらよいか?」という質問です。私も若い頃、悩みました。ある時、何かを頑張ろう!と思っていてもそれが長く続かないからです。すぐ挫折してしまう。そして自分はダメだ・・・と落ち込んでしまうのです。みんなそうです。私もそうです。なので税理士試験合格までの長い期間、どうモチベーションを維持したかをお話しました。

何かを実現する場合、それに至るまでどちらかというと困難な現実があります。勉強だったり、練習だったり、決して楽しくない現実です。その現実に焦点を置くと挫折します。ですから、それを達成した時の自分を常にイメージし続けました。それを現実にするために今、これが必要なんだと思うことで勉強や練習をすることができました。

それから自分にメッセージを書きました。手帳に熱い想いなどを熱い想いの時に書きます。挫折しかかった時にそれを読み返し何とか挫折しなくて済みました。そして自分がやってきた勉強を見える化しました。その日にやった勉強などを手帳に記載したりしていました。手帳が文字で埋められることで自分はこれだけ頑張った。ゴールに近づいている。と思い込みました。人それぞれモチベーションの維持にややり方があると思いますが、私はこうやって長い税理士試験勉強を乗り切りました。

セミナー講師

昨年は全てのセミナー講師の仕事が無くなりましたが、今年は半分くらい戻った感じです。今年初めてのセミナー講師を先週行いました。女子大学で「女性の起業」というテーマと「女性のキャリアと組織」というテーマです。あくまでもゲスト講師なので今回だけ2コマの授業内でのセミナーです。その中でジェンダーギャップ指数のお話もして最近情報を確認した時に唖然としました。2021年は156ヵ国中120位でした。これは先進国で最低レベルです。ジェンダーギャップ指数は男女格差を表した指数で、経済・教育・健康・政治の4部門から男女格差を出してトータルスコアが良い順に順位を出した結果です。男性を1とした場合、女性はどのくらいなのかという数値を出して1に近いほど、男性との格差がない良い社会とされるのです。

日本は経済が0.604、教育が0.983、健康が0.973、政治が0.061でトータルスコア0.656です。これから見える事は学校教育や健康上の差別などはあまりありませんが、経済、つまり給与格差や社長や役員の割合などは他の国より低く、政治家に限っては他の国に比べて限りなく低いという結果でした。G7の中でも最下位ですが、2006年に比べても日本は微増しかしていないのに比してイタリアやフランスなどはもの凄く2006年に比してスコアがかなり良くなっています。G7の国で日本以外は全ての国で伸びています。つまり日本の社会はまだまだ男社会で政治家などはフィンランドはすでに3人目の女性首相だし、ドイツは4年×4期女性首相ですが、日本はまだ誰も女性首相になったことがないばかりか女性の政治家が圧倒的に少ないのです。世界に比べてまだまだ遅れていて、ジェンダーギャップ指数だけみると日本は先進国ではなく後進国なのだということがよく分かります。

事業再構築補助金

今年は様々な補助金や助成金がでましたが、ほとんどの補助金はコロナ対策だったり、売り上げ減少分の充当だったりしました。ところがこちらの事業再構築補助金は責めの補助金です。この補助金は税理士などの認定経営革新等支援機関とともに、新しい分野への進出や業種転換などに取り組む中小企業の支援をするもので、補助額は100万円から6,000万円で補助率は2/3となります。さらに資本金や従業員数を増やすことで最大1億円までの補助金を受け取れるという凄い制度です。注意しなければならないのは、まず、自己資金又は銀行からの借入資金で投資をしなければならないということです。全部で6,000万円かかって2/3補助されるから2,000万円を自己資金で投資してあとは補助金でという訳にはいきません。まず6,000万円投資して、結果を出して約1年後に補助金が支給されます。

こちらの補助金は2021年度全5回公募予定ですが、先日第1回目の結果が出ました。応募は22,231件、書類不備がない申請が19,239件、採択は8,016件(採択率36.1%)でした。採択率の内訳は売上が30%以上減少した特別枠が55.3%で最も多く、通常枠は30.1%となっています。採択された業種別割合は製造業が最も多く31.7%、次いで宿泊業・飲食業で21.8%、卸売業・小売業で12.4%でした。採択された企業や内容が下記に載っています。第2回目の申請締め切りは7月2日です。どのような事例が採択されたのか研究すると良いかと思います。ご参考までに
https://jigyou-saikouchiku.jp/result.php

経営診断

この1年、助成金や補助金の申請の相談もありましたが、借入金の相談も結構ありました。自分の会社がどのくらい銀行からの信用を得ることができるのか。それによって借入金の上限や年数、金利まで変わってきます。当たり前ですが、コロナ禍においても全くお金を借り入れられない企業様もいらっしゃいます。赤字で債務超過の状態ですと、これは担保がないと借入することができないなと薄々分かります。でもそうでは無い場合、自分の会社は同業他社に比べてどの点が良くてどの点が悪いのかなどあまり分かりませんよね?

その判断ができるサイトがあります。しかも無料です。業種を選択して税理士から貰った決算書の数値を入力すればすぐに診断されます。それがこのサイトです↓
http://k-sindan.smrj.go.jp/crd/servlet/diagnosis.CRD_0100
ちゃんと数値を入れればどの点がダメなのかワースト3まで出してくれます。財務諸表の数値を良くして銀行からの金利を下げたいとか借入額を多くしたいと思っているのなら是非やってみて下さい。そして顧問税理士と相談して財務諸表の改善に取り組んでみて下さい。それが長い目でみて企業が発展する源泉になるはずです。

税理士は単に会計入力をして財務諸表を作って税務申告するだけではありません。そういった相談をして未来会計をすることこそ大事なのです。顧問先様に頼られると税理士は俄然やる気が出てきます。顧問料を支払っているのですから、是非頼って相談してみて下さい。貴方が気付かなかった改善点やアドバイスをしてくれるはずです。こんな世の中だからこそ、他人の力を借りて一緒に乗り越えていきましょう。

かばん屋の戦略に乗ってみた!

様々なサブスクリプション(定額制サービス)を試していますが、今回はラクサスという会社でブランドバック借り放題という月額7,480円を試してみました。借り放題と言っても1ヶ月の内に2回目以降は送料1,000円が取られるのと、返して届いてから新しいものが送られてくるので、それが5日間くらいあるので頻繁に借り換えしていると使う期間がなくなると思い、1ヶ月同じバックで過ごしました。まず、会員登録して身分証明書も提出します。そりゃ高級バックを貸してくれるのですから何かあったら大変なので運転免許証等の提示が必要になります。その後希望バックを選ぶとすぐに送られてきます。

すぐにヤマト運輸で大きな箱に入って送られてきました。え?これ新品?というくらい綺麗なバックが送られてきてびっくり!とりあえず使い始めました。バックは小さいものから大きなものまで沢山ありますが、私が借りるのはA4ファイルが入る大きさです。綺麗に使うとポイントが貰えるようなので綺麗に使いました。あと注意点が書いてあった紙も入っていました。禁止事項はアルコール消毒はしない(既にラクサスで行っていて下手にやると色落ち等する可能性があるから)ボールペンなど筆記用具を直接いれない(直接入れるとインク漏れでカバンが汚れたりするので必ずペンケースにいれる)香水などもいれない(漏れてカバンにシミを作る可能性があるから)ペットボトルも直接入れない(香水と同じ理由です)ちゃんと実行しました。

そして1ヶ月使用して返却して次のカバンを予約したら先方に届いた翌日に発送してくれました。私が送り返してから次のカバンがくるまでは5日間でした。次のバックは使用感があるものでしたが、買うと高いので満足しています。月に何回でも郵送賃を払えば交換できるようですが、私の感覚では1ヶ月1回くらいがちょうど良いのではないかと思います。私は借りる専門ですが、自分が持っているブランドバックを貸すこともできるみたいです。貸すと月2,000円貰えるみたいです。ブランドバックが家に溢れている方は利用するのも良いかもしれませんね。

電子印鑑作成方法

テレワークが浸透し日本に古くからある印鑑制度も変わってきそうですね。税務でも電子申告の場合、電子認証は行うものの印鑑の押印はなくなりました。他の税務申告書も押印なして受け付ける税制改正が令和3年度に盛り込まれています。また、現物印ではなく電子印鑑も流行ってきています。今回は電子印鑑のつくり方を入手したのでお知らせします。まず有料で作る方法。これは有料だけあって鮮明で綺麗に作れます。例えばハンコドットコムhttps://www.hankoya.com/shop/denshi.htmでは、2480円~6980円で作れるようです。無料で作れる方法も2つ紹介します。

一つははんこ堂ドットコムが公開している印鑑プレビューです。詳しくはこちら→https://inkan.hankodo.com/Archive/Preview
これは法人印や角印も作れて文字入力をして事体を選ぶだけです。ホームページでも電子印鑑として認証代わりにお使いください。業務使用も可能です。とありますので使ってみて下さい。個人的にはこれが一番簡単ですね。

もう一つはWordで作る方法です。Wordで挿入タブから図形を選択します。図形の書式設定で図形の塗りつぶしと枠線(赤色)を選択します。テキストボックスを使って印鑑の名前部分を入力します。土台と図形とテキストボックスをグループ化します。それを図として保存(PNGファイルを選択)します。その他本物のはんこから電子印鑑をつくる方法などもインターネットで検索をかけると出てきます。是非お試しあれ

服屋の戦略に乗ってみた!

コロナ禍で業務の内容もかなり変わりました。何が一番変わったかというと私が顧客のところに訪問する数がめっきり減りました。そのため旅費交通費は激減、その代わり通信料が増加しています。WEB会議も多くなりました。顧客のところへの訪問も減ったので洋服を購入する機会も減りました。コロナ禍で買いに行くのも大変だしという事で今回は洋服屋(レンタル)の戦略に乗ってみました。エアークロゼットというシステムです。初め簡単なアンケートのようなものに答えます。するとスタイリストが洋服を3点選んでくれて送ってきます。それで送られてきたものがこれです。テーマは顧客に会う時の服です。↓

感想は普段私が買わないアイテムだな。。と最初思いました。でも着てみるとまぁ悪くない感じ。しかも私は買う時どうしても模様や柄物を買いがちです。しかし、今回送られてきた3点は全て無地だったので自分の服とのコーディネートもしやすかったし、これ似合わないのでは?と思っていたのもが案外そうでもなかったりして、何だか新たな発見でした。1ヶ月7480円で3アイテム送られてきて気に入らない場合などは送料300円支払えば1回交換してもらえます。次回は同窓会があるのでそれに合うものをとオーダーすればそれに合わせてコーディネートしてくれます。

洗濯も不要で送られてきた専用の袋に入れて返却すると次のアイテムと交換できます。専用アプリもありそこに今回の洋服の感想などを書くと更に好みの服を選んで送ってくれます。感想を書く度に自分の好みに近づく感じです。一番良かったと思うのは自分は選ばないけれど自分に似合いそうなものをコーディネーターが選んで送ってくれる点です。新たな発見があります。その他にもあまりにも気に入ったら買い取ることもできます。テーマにあったもの(例えば来月はセミナー講師の仕事があるのでそれにあったものを!)を送ってくれるのもいいですね。大変便利な制度だと思います。しばらく続けようと思います。

MBSホームカミングデー

毎年11月の連休にMBS(明治大学ビジネススクール)のホームカミングデーが開催されるのですが、今年はコロナ禍で中止になりました。代替えとして12月12日にZoomを使ったオープンキャンパスがありまして、コロナ禍における企業経営の可能性といった教授の基調講演や先生方からのメッセージ、懇親会などありました。先生方のメッセージではもう退任になった先生方からのZoomメッセージもしくはビデオメッセージもいただけて何かとても懐かしく思いました。

私の指導教授であった落合先生からのビデオメッセージもあり、コロナ禍でもチャンスは必ずあるといったお話や、日本はデジタル分野の遅れや考えの遅れなどがあると70歳過ぎとは思えない今も現役思わせるお話と共に健康とは?ということも最近考えるようになったとの事でした。

健康とは3つ揃って完璧な健康である。1つ目は身体的な健康。2つ目は精神的な健康。そして3つ目は経済的な健康。だそうです。確かになと思いました。今はネクストステージを楽しんでいるということで、まだまだエネルギーが有り余っている感じでした。私も3つの健康に留意するとともに、仕事に遊びに学びに今年も精進していく所存であります。