アルバート・アインシュタインのひらめき


アインシュタインは殆んどの人が知っていると思います。アインシュタインと聞くと、舌をいたずらっ子っぽく出した顔が思い浮かぶのは私だけではないと思います。
アインシュタインは相対性理論を確立した人です。相対性理論についても、内容は分からなくても聞いたことはあると思います。

相対性理論について、外国の絵本(ここで外国の絵本としたのは、日本人ならそのような表現の仕方はしないなと思う比喩が多いため)を読むような感覚で書かれています。

Wikipediaでは「相対性理論とは、互いに、等速運動する座標系の間では物理学の法則が不変な形を保つという原理(相対性原理)と、光速度不変の原理を仮定したときの物体の運動を記述する。前者は慣性系についてのみ記述し、後者は加速運動する系や重力場の効果を含めて一般化した理論である」と言っています。

何のことやらさっぱり分からないと思います。この何のことやらさっぱり分からないものを少し噛み砕いて絵本仕立てにしたものと言えば分かりやすいでしょうが、それでも夢の中の物語のようで、不思議の国へようこそ!というイメージの本です。本文をすぐに読み始めるのではなくて、解説を読んでから本文を読み始めた方がより分かりやすいと思います。

この本を読んだ次の日は不思議な夢を見ました。本の中では、「時間」と「光」というキーワードが沢山でてくるので、その辺に着目して読むと読みやすいかなと思います。

「ひとり時間」で、すべてがうまく回りだす!



この本はぱっと見た時、孤独な人が読む本?と思ったのですが、本の帯を見て「まずは、毎日のモヤモヤを解消して、自分を見つめ直し、やるべきことを「見える化」しましょう!」という文字に惹かれ、本屋さんでパラパラと本をめくったら、この本を読んだら元気になれそうだなぁと思い購入しました。

私は本来とても小さなことを気にする人でした。でも生きていく上で色々な経験をし、ポジティブ思考が如何に人を大きくするかを身をもって体験し、何でもポジティブに考えるようにしています。でも、たまに昔の癖でとても落ち込んだり、モヤモヤ感が消えなかったりすることがあります。今回はモヤモヤ期間がちょっと長いので自分の中だけでは処理できずにこの本の力を借りようと思い購入しました。

この本は著者が自分の中にあるマイナス面をいかにプラスにしたのかを実体験を通して描かれています。モヤモヤしていることをモヤ様と名付けそれに正面から向き合って克服しようと努力しているのが良く分かります。こんな風に頑張れば何とかなるのかも・・・と思えてしまう。ビタミンパワーを与えてくれる本でした。

そこで特に気をつけたいと思ったのは情報収集時間に多くの時間を費やさないといったことでした。確かに今の世の中は情報があふれていてインターネットやTwitterなどで時間をつぶそうと思えばいくらでもつぶすことができます。でもそのような時間を多く引き裂くことは逆に言えば、もっと自分のために行う「ひとり時間」をつぶすことになるのです。著者はそのような時間はタイマーで計って必要以上に多くの時間をかけないようにしているといいます。放っておくとその時間はどんどん多くなってしまうので、敢えて時間を区切ってネット環境を遮断することも必要だと言っています。その通りですね。私も気をつけようと思いました。

現実と向き合い、逃げずに消化していくことは、5年後10年後の自分を好きでいられるためにとても必要なことだと思いました。

ゲーム理論


ゲーム理論は専門的に勉強すると難しい数式が沢山出てきてそれこそ何が何だか分からなくなります。それをできるだけ専門的な数値を使わずに分かりやすく説明したのがこの本です。

「囚人のジレンマ」や「合理的なブタ」はゲーム理論での有名なゲームですが、そのことについても詳しく書かれています。

ゲーム理論という言葉は聞いたことがあるけど何だろう?という方はこの本を読むとゲーム理論の概要が分かります。是非お試しあれ・・・


浴衣9回目です。今回は大昔の浴衣を引っ張り出して着てみました。モスグリーンの浴衣は最近ではなかなか売っていません


1万円キモノ生活


もしかして気が付いている方もいるかもしれませんが、今のマイブームは浴衣です。この本は当初買うつもりはなく、手にとってパラパラと読んでみたら、共感する部分があり、思わず笑ってしまったので購入しました。筆者の着物のイメージは、

①着物は高そう。②着物はしきたりとかがうるさそう。③着るのが面倒くさい。

私と同じ感想でした。その筆者が初心者からキモノ生活を初めて1年の間に得た知識(着物を安く買う方法から見た目はきちんとしているのに手抜き道具で楽して着物を着る方法、浴衣を着物風に着る方法、自分好みの小物(帯留)の作り方、ヘアスタイル、周りの人(家族や街であった人)などのエピソードを加えながら、漫画の挿絵も加えて面白ろ可笑しく体験談を語っています。浴衣マイブームが訪れたばかりの私には知りたい情報だらけでした。浴衣や着物に興味を持った方は読んでみると面白いと思います。



浴衣3回目です。今回はホテルでの納涼会だったので、黄色の浴衣にモスグリーンの帯で古典風に着てみました。


インバウンドマーケティング



私はビジネススクールで初めてマーケティングを学び、その面白さにワクワクしたものですが、同時に本業であるアカウンティングの確かさも実感したのです。

この本は私がビジネススクールでマーケティングの授業を聞いてワクワクしたのを彷彿させてくれる本でした。

アウトバウンド・マーケチングとは、見込み客に向かって売り込むマーケティングをいいます。インバウンド・マーケティングは見込み客から見つけられるマーケティングをいうのです。

マーケティングは時代とともに変化していき、DMメールやテレマーケティング、CM、展示会、業界紙は時代遅れだとこの本は言っています。

インバウンド・マーケティングは主にインターネットを使って「見つけられること」に着目した手法を数々紹介しています。

経営者になる経営者を育てる


経営者にとって必要なスキルは何かということについて書かれた本です。筆者は科学系スキルとアート系スキルが必要と言っています。

科学系スキルは「マネジメント知識」と「ロジカル・シンキング(論理的思考)」です。アート系スキルは「強烈な意志」「勇気」「インサイト」「しつこさ」「ソフトな統率力」だと言っています。そしてこれらは持って生まれたものではなく、体験を通じて習得できると言っています。以下、これらのスキルを一言でいうと、

マネジメント知識・・・いわゆるビジネス・スクールで学ぶ一連の知識で、戦略、マーケティング、経済学、会計、財務、オペレーション、人事組織、組織行動論などのことです。
ロジカル・シンキング・・・事象を論理的に個別要素に分解する力、因果関係や定量的理解、積み上げ統合する力などを言います。
強烈な意志・・・事業において何が何でも結果を出すという意志でこれは必要条件だという。この源泉となるものは高志と責任感です。
勇気・・・捨てる勇気、決断する勇気、やめる勇気、変える勇気、情を捨てて人を切る勇気だそうです。
インサイト・・・洞察力、発想、ひらめきなどを言うがロジカル・シンキングでは気がつかない本質や視点、切り口を思いつく力のことです。
しつこさ・・・考えるしつこさや実行するしつこさで、一言で言えば粘り強さです。
ソフトな統率力・・・夢を掲げる能力、夢を共有する能力、経営者の人間的魅力をさらに掘り下げてみている。

これをここまで読むと経営者は大変だなぁと思います。でも最後の方になって安心する流れになっています。これらは天賦の才能ではなく努力や経験、習慣によって習得することができるというものです。習得する技法もご丁寧に書かれています。

さあ、才能に目覚めよう


これは本というより、自分診断書です。人には大きく分けて34の資質があるといいます。それは良いとか悪いとかではなく、個性であり強みの源泉となるものらしい・・・本を買うと1冊に1つのコードが与えられ、それを基にインターネットでアンケートに答えると自分の5つの資質が分かるというものです。

自分のことは自分が一番分かっていないといいますが、自らを分析するというところに面白さがあります。また、このような資質を持った人(例えば部下)にどう接すれば、会社のための戦力になるのかというのも分かります。なかなか、面白い本でした。

なお、私に備わっている5つの資質とは、

学習欲・・・あなたは学ぶことが大好きです。あなたの意欲の高まりは社会人学習(大学院など)への参加を促すようになります。(ドキっ。その通りだ)

最上志向・・・優秀であること、平均ではなく。これがあなたの基準です。(わー来たかぁ~、そう、いいものが好き。)

未来志向・・・「もし、・・・・・だったら、どんなにすばらしいだろうなぁ」と、あなたは水平線の向こうを眼を細めて見つめることを愛するタイプの人です。未来はあなたを魅了します。(わーその通り、いつもちょっと先の未来を考えています。ちょっと怖くなってきました)

収集心・・・あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報―ことば、事実、書籍、引用文―なのかもしれません。(これは仕事柄でしょうか・・・仕事だけではなく何かに凝り始めるとそうなってしまうなぁ)

自我・・・独立心の強いあなたは、仕事を単なる仕事ではなく、自分の人生そのものにしたいと考えています。(その通り。だから独立したのです。)

この5つが私の資質らしいです。そう言われてみると全て合っているような気がします。でも、心の中を丸裸にされたようで、なんだか恥ずかしい診断でした。

バタフライ・エフェクト 世界を変える力


1963年マサチューセッツ工科大学の学者エドワード・ローレンツがニューヨーク科学アカデミーに「バタフライ効果(エフェクト)」という仮説を提唱しました。

これは蝶が羽を動かすと、空気中の微粒子を動かし、それが他の微粒子に連動しさらに多くの微粒子を動かしているうちに、やがて地球の反対側で竜巻を発生させるというものです。

当初全く相手にされなかった理論が現在では名前を変えて「初期値過敏性の法則」として証明されたのです。

バタフライ効果(蝶の羽ばたきがめぐりめぐって大きな影響力を与える)は物体だけではなく人間の行動にも適用されます。このことを物語形式で絵本を読む感覚で書いてあるのがこの本です。

京都大学の教授が解説をしていますが、そこに気になる文面があったので紹介します。

「人は宇宙から与えられた最大の力で、自分のできることをすればよいのです。そして、誰かのために、また社会のために、自分は何が可能なのかを絶えず問い続けましょう。そうすれば、必ず幸せは訪れるのです。本書に登場する人物はみな、自分の立場でできる最大の貢献をしたのです。」

たまにはこんな本も良いのではないでしょうか。。

この度の東北地方太平洋沖地震において被災された皆さま、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

孫子の兵法 経営戦略


孫子の兵法を基に中小企業の立場に立って、69の教えを説いています。今、日本では、頑張れば売れる。いいものを作れば売れる。安くすれば売れるという時代が終わったと著者は言っています。日本は人口減少、マーケット減少、デフレスパイラルの閉塞状況にあり、なんかしらの手を打たないといけない時代です。そんな時代に中小企業が勝つポイントのようなものが書かれた本です。気になった項目を4つ紹介します。

「孫子曰く、戦いの地を知り、戦いの日を知らば、千里なるも戦うべし。」
自社がいつから、どこで戦うかを決めることができれば、準備もできるし、多少遠い道のりでも進んでいくことができる。そのためには長期・中期・短期の経営計画を持つ必要がある。

「孫子曰く、兵の情は速やかなるを主とす。人の及ばざるに乗じ、虜(はか)らざるの道に由(よ)り、其の戒めざる所を攻むるなり。」
相手が大きくても戦い方は必ずある。相手が強大であればあるほど生じる弱点がある。例えば意思決定のスピードだ。そこを突け。

「孫子曰く、火を以て攻を佐(たす)くる者は明なり。水を以て攻を佐くる者は強なり。」
客が減る時代だからこそ水攻め(既存顧客を守ること)の他に火攻め(新規ビジネスモデルによる新規開拓)が必要である。

「孫子曰く、利に非(あら)ざれば動かず、得るに非ざれば用いず、危うきに非ざれば戦わず。」
やらないよりやった方がいいという妄想が企業を倒産に導く。利益をもたらさない軍事行動は起こすべきではなく、勝算がなければ兵を動かしてはならない。

プロフェッショナルの条件


ドラッカーが、人はどうやって成果をあげ、貢献し、自己実現していくかを自らの経験を基に書かれています。
その中で印象に残ったものをいくつか紹介します。

「成果をあげる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力である。企業や政府機関で働いていようと、病院の理事長や大学の学長であろうと、まったく同じである。私の知るかぎり、知能や勤勉さ、想像力や知識がいかに優れようと、そのような習慣的な力に欠ける人は成果をあげることができなかった」

この習慣的な力というのは、前回のカテゴリー<本>で紹介した7つの習慣の時間管理の第2領域とリンクするすると感じました。

ドラッカーが大学生の時にヴェルディのオペラを聴いて、信じがたい力強さで人生の喜びを歌いあげるオペラに衝撃を覚え、作曲家ヴェルディについて調べました。その時、80歳のヴェルディはすでにワーグナーと肩を並べる身でありながら、なぜ並はずれて難しいオペラをもう一曲取り組んだのかとの問いにヴェルディは「いつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった」と答えました。その時、ドラッカーは、一生の仕事が何になろうとも、ヴェルディのその言葉を道しるべにしようと決意したという。そのとき、いつまでも諦めずに、目標とビジョンをもって自分の道を歩き続けよう、失敗し続けるに違いなくとも完全を求めていこうと決心したといいます。

成長って、外面ではなく、常に内側に潜んでいるものだと感じました。こういうことが一生成長するということなんじゃないでしょうか・・・