所得税の予定納税

今年の確定申告書を提出した人で、予定納税基準額(分離課税・譲渡・一時・雑所得分を除いた納付すべき税額)が15万円以上となる場合には、その金額の1/3(特別農業所得者は1/2)を第1期(7月)と第2期(11月)に分けて納税しなくてはなりません。これが予定納税制度です。

これは翌年の3月の確定申告時期に一度に納税額の支払いが発生すると負担が重くなることなどを考慮して所得税の前払いとして前期の1/3ずつを2回に渡って先払いする制度です。

前年と所得が同等の場合7月と11月と翌年3月に大体1/3ずつ支払うことになりますが、廃業した場合など、明らかに所得が減少すると分かるときは、「予定納税額の減額申請」をすることにより、予定納税額を減らすことができます。

詳しい申請手続きは下記を参照して下さい。
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/02.htm

MBA(仕事との両立)

働きながら学べる専門職大学院(MBA)が増えたことは嬉しいことです。ただ、実際にやってみると仕事と勉強との両立は大変で時間がいくらあっても足りないという時期があります。私は税理士試験もCFPも仕事をしながら取得していましたから多分他の人より時間管理ができる方だと思います。それでもどうやって、両立したのかをお話したいと思います。

私は大学院1年目は勤務税理士として税理士法人に勤務していました。2年生になる時に独立したので、勤務税理士と独立税理士との立場の違いはありますが、働きながら大学院を修了したわけです。

授業を取っている曜日は残業ができません。従って職場には始めから「大学院に行ってMBAを取得する」ということを宣言しました。これは職場によって違うと思いますが、宣言することによって、早く帰ることを理解してもらえ、かつ、応援してもらえるので一石二鳥でした。自分に逃げ場を作らないためにも有効です。これはできればやった方がいいと思います。

仕事の内容にもよると思いますが、私の仕事は月末にクライアントとお会いすることが多く、お約束するときも遠めのクライアントで授業に間に合いそうもない場合には、授業がない日に予定をいれてもらったりして、できるだけ授業は行くようにしました。どうしても日付を変更できない時は、前の週に学友にICレコーダーを渡しておき録音してもらいました。

1年で一番大変だったのは5月でした。授業での中間試験(提出物)と3月決算が重なり、時間がいくらあっても足りず大変でした。電車での移動時間や隙間時間を利用して課題を仕上げたのを覚えています。1月も年末調整や償却資産税の仕事と期末課題の提出が重なり大変だったのを記憶しています。ただ忙しい確定申告時期は大学院も休みだったので有難かったです。

結論から言うと「成せばなる」です。時間がなくても自分で時間を作り出し、何とかできるものです。そういう時間管理の方法も体験を通じて大学院で学んだような気がします。

アンチエイジングサイエンスの最前線

先日、表記のシンポジウムに参加しました。若く見える人は遺伝子レベルから若いことが多いそうです。それでは若さを保つと何が良いのでしょう。病気をしません。老衰で死ねます。つまり医療費がかかりません。医療費がかからないということは、個人財産の喪失も少なくなるということですから、カテゴリーFPに載せることにしました。

東大の名誉教授がDNAレベルでの若さについて語り、ウィスコンシン大学の教授がどうすれば遺伝子レベルでの若さを保てるのかを語り、日本医科大学の大学院教授が遺伝子で重要なのはミトコンドリアだということを語っていました。前半はこの3人の講演で後半はディスカッションでした。

香りはストレスを低減する効果がある。とか、マウスは集団で行動する生き物ですが、それをバラバラにして孤独にすると同じカロリー摂取量でも脂肪率が上がり太るそうです。その他にもいろいろ言っていましたが、大きなキーワードは3つです。

1つ目はカロリー制限
マウスの実験で明白な結果が出たカロリー制限。1匹のマウスには好きなだけものを食べさせ、他のマウスにはカロリー制限を与えて飼育します。この実験は明白でカロリー制限を行ったマウスは確実に長生きし、病気も少なく亡くなった後の解剖でも病気は発見されず、いわゆる老衰だったそうです。これを人間に換算すると約10年違うそうです。同じように、アカゲザルでもカロリー制限の実験をしていましたが、これは成人してから行いましたが、カロリー制限開始時にはあまり分かりませんでしたが、何年も経つと、サルでさえ見た目にも違いを感じました。(カロリー制限を行ったサルは毛並みもいいし体型も若々しい)現在もその実験は続いているようでした。栄養失調を伴わないカロリー制限とはどの位までのことをいうのかというところが気になりましたが、平均摂取カロリーの40%程度まで摂取カロリーを減らしても栄養失調にはならないようです。

2つ目はミトコンドリア
ミトコンドリアが細胞レベルでの若さを保つコツで人間は1日に何十万個もの細胞を喪失している。それを修復する力も持っていて、若い時はその力も備わっているため、がんなどになりにくいが、修復する力が弱ってきて癌などになってしまうのだそう。その修復する力はミトコンドリアという細胞のようです。ミトコンドリアを増やすには、ちょっとだけ生活に刺激を与え脳への刺激を増やしHappyに感じるとミトコンドリアが増え若さを保てるのだそう。恋が多い俳優などがいつまでもダンディで素敵なのはそのせい?と思ってしまいました。

3つ目は運動(特に赤筋を増やす)
年を取ると代謝が悪くなり筋肉が減り脂肪が増えるのだそうです。筋肉を保てば脂肪も増えないようで、筋肉も表面に見える白筋(いわゆるムキムキの筋肉)ではなく、もっと奥の筋肉(赤筋)を増やすとミトコンドリアの量が増え細胞レベルで若さが保てるらしいです。急激な激しい運動は活性酸素が増えてしまい逆効果で、かつ、65歳以上になってから急に運動をすると逆に寿命が短くなるそうです。5分程度で汗ばむ程度の軽い運動を長い間続けるのがいいとのことでした。特に背筋と太ももを使うものは良いみたいです。背筋を使うのはゴルフやスノーボードでしょうか?太ももは同じくスノーボードやフラダンスかなぁなどと考えてみました。その部分は筋肉の中でもミトコンドリアが増えやすいらしいです。

どんな人でも体が資本です。体を健康に保つためには、身体を老化させない。老化は努力である程度防げるというものでした。上記の努力は成人した後からやっても効果がでます。ただ、65歳以降に始めるのは逆に負担になるようなので、できるだけ早い時期にやり始めることが大事みたいです。ちょっと最近お腹が・・・と感じた時が良いタイミングなのかもしれません。

GIRL

映画の予告を観て何となく元気が貰えそうだと思って観ました。それぞれ立場が違うけど、仲の良い4人の女性(GIRL)の話です。

29才独身女性由紀子は「女の子はいくつになってもお姫様」という母の言葉を信じ今でも花柄ふりふりワンピース(ガールズファッション)を着こなす女性。30才を目前にこのままの私でいいのかと思いつつもムードのない彼やプロになりきれていない仕事に追われている。30才目前の女性の不安感みたいなものが伝わってきて悩ましい。

34才既婚子供なしキャリアウーマンの聖子は自分より年上の男性部下に仕事で足を引っ張られながらも頑張っている。夫は自分より給料が低いが優しい草食系男子。仕事でも女性管理職になりのっているところだが、子供の存在も気になる。仕事を取るか。子供をつくるか。うちの住宅ローンはどうするのか。なかなか悩ましい。。

34才独身女性の容子は恋するのが面倒になってしまっていたが、同じ会社に入社したひと回り年下の男性に惹かれていく。こんなの有り得ないと心の葛藤がまた悩ましい。

36才シングルマザーの孝子は6才の男の子と二人暮らし。仕事も育児も頑張っている。男親の役割まで全て自分ひとりで抱え込んでいる。シングルマザーを言い訳にしたくないと頑張り続けるが周りの声は、もう少し周りを頼っていいのでは?これもまた悩ましい。

どんな女性でも29才以降になったら、経験するような身近な題材が盛り込まれていて、女性であれば共感する部分も多いのではと思います。自分の人生とどこかしらかぶっているのではないでしょうか。

心に残ったキーワードは、
「男の人生足し算で、女の人生は引き算だ」
「結婚してても、してなくても、子供がいても、いなくても、女の人生半分はブルーで半分はピンク」
「女はつくづく生きにくい。それでも次に生まれ変わっても女(GIRL)でいたい」
妙に納得してしまうキーワードでした。

マイナンバー法案

マイナンバー法は正式には、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(案)」といい、平成24年2月14日に国会に提出されました。

今までは税金は税務署が管理し、社会保険料は社会保険事務所(自治体)が管理していました。それを個人個人にマイナンバーを付すことにより一体管理をしようとするものです。

マイナンバー法の所轄は内閣府、個人カードの所轄は総務省、法人番号の通知等の所轄は国税庁となります。

導入までのスケジュールは、
2014年6月に住民基本台帳ネットワークシステムの住民票コードを変換してマイナンバーを定めます。
2015年1月からは税(税務申告書・法定調書)社会保障(年金照会・相談)防災(要援護者リスト)の各分野の利用が始まります。
2016年1月からは国の機関の間での連帯が始まり7月を目途に地方公共団体と連帯し本来の機能を発揮する環境が整うことになります。

マイナンバーを導入すると国などは個人の管理が楽になりますが、個人情報が一元管理されることによる不安もありますね。

ワールドカフェ

カテゴリーMBAでは、ビジネススクールで習った手法などを中心にお話ししていました。今回はちょっと目線を変えて卓上の理論ではなく、最近私が体験したことについてお話します。初めてのことでしたのでとても新鮮で新たなニッチ戦略を思わせる出来事でした。

先日happyという映画(2012年5月21日カテゴリー映画のブログ参照)を観に行きました。映画好きな友達に誘われて渋谷にある小さなミニシアターで観ました。終わったあとにトークショーがあるというので折角だからと思い残りました。

お話をする人が出てきて「今からワールドカフェをやります。ワールドカフェを知らない人?」私は手を挙げました。多くの人が手を挙げていました。要は少人数のグループを作りこの映画についての気付きなどを共有しようというもので、映画から感じたキーワードを1グループ毎に発表するというものです。近くに座っていた人を中心に6人のグループを作り、意味も分からずじゃんけんをし、私は勝ってしまいました。そうグループ長になったのです。

ビジネススクールでディスカッションをするのは慣れていたので、その時を思い出し短時間(17分)で自分たちのチームのキーワードを探します。

短時間でしたが、充実したものでした。セミナーや映画を観た後は、終わってから1時間以内にその内容について、他の人とディスカッションするとセミナーの内容や映画の内容が定着するというのを聞いたことがあります。それを実践させる場所でした。自分がどう感じたかをこころの中だけではなく言葉にする。そして他人はどう感じたのかを聞く。単純な作業ですが、セミナーや映画を観た後には非常に効果的だと思いました。

小さな映画館で行われるこの差別化は、中小企業が見習うべきエッセンスが詰まっていました。大きい映画館では到底できないニッチ戦略です。また、興味ある映画の時に参加したいと思いました。

happy-幸せを探すあなたへ

幸せとは何かということを様々な方向から検証した映画です。ドキュメンタリーな画像と様々な分野の専門家が「幸せを感じるための説」を展開しています。不幸が測れるのだから幸せも測れるのではないか。それをどう測定するかというところから始まります。

興味深かったのは、幸せの尺度は50%が遺伝的要素(一卵性双生児は同じ感覚例えばポジティブ思考であったり、ネガティブ思考であることが同じ場合が多い)で10%が意外だと思われるかもしれないが外部環境要因(例えば、収入であったり地位であったり容姿の良さであったり)で残りの40%は簡単に言えば心の問題だというのです。

人は幸せを外部環境要因のせいにすることが多いのですが、ここ数十年の統計をとると収入は2倍以上になっているのに、幸せだと感じている人の割合は今も昔も変わらないとのことです。つまり、外部環境要因が重要なのではなく、残りの40%を鍛えることができれば誰もが幸せを感じることができるのです。

そのためには何をするか。生活に少し刺激を与えると良いとの事で、いつも走っているマラソンコースを違う道を走ってみることでもいいそうです。フローの状態(人間がそのときしていることに完全に浸り、精力的に集中している感覚―wikipediaより)を生活に与えると幸せだと感じる時間が増えるといいます。フローの状態をつくるのに一番鍛えられるのが、瞑想で禅やヨガが手っ取り早いやり方です。

反省日記ではなく良いこと日記をつけることも有効で、自分が他人のためにその日に何をやったかを日記に書くというものです。例えば道のごみをゴミ箱に捨てたでもいいし、他人の時間制パーキングにお金を入れたでもいい。自分が他人にしてあげたことを書くだけで、そのような行為を意識的にすることができるようになり、その日記を書く前と書き続けた後では幸せだと感じる比率が倍増したそうです。

その他にも様々なメッセージがこの映画には隠れています。私が一番印象に残ったのは、「自分にないものを他から求めるのではなく、自分が他人に何を与えられるかを考え、実行することが幸せになるポイント」ということでした。この気持ちの切り替えをすることが幸せになるための最大な事なんだと気付かされました。確かにないものを追い求めていてはキリがありません。限りなくその上があるからです。それより心の矛先を180度変え自分の持っている資源で他人に何をしてあげられるかということを考えた方が心が温かくなります。

心からこの映画に出会えたことに感謝します。

医療法人の役員と営利法人の役職員の兼務

株式会社などの営利法人が医療法人を設立することは実質的に株式会社に医療を解禁することになるから、日本の医療では禁止されています。

このことについては賛否両論ありますが、厚生労働省の立場としては、株式会社が参入すると儲け主義にはしりアメリカの医療のように貧乏な人が受診できなくなる可能性がある。(これは社会保険診療報酬制度が崩壊し自由診療でしか受けられなることも示唆しています)日本では医療は社会保険診療報酬で行っているのである程度の規制が必要だというものです。

従って、営利法人の役職員が医療法人の役員(理事など)になることにあまり良い顔はしませんでした。しかし、医療法人に再生が必要な場合など一定の場合には仕方ない事例が続発しました。そこで今まであやふやであった兼任について、平成24年4月17日に3月末日付けで厚生労働省のホームページで明確化されました。詳しくは下記を参照して下さい。 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/igyou/dl/midashi_shinkyu120330b.pdf

結婚のずっと前



私の知り合いの人はこの本を見てびっくりするでしょう。私らしくないからです。そう、この本は頂き物なのです。
きれいな表紙とそれぞれのページにも小さな写真が付いていて、宝箱のような本です。小説というより詩集で、短い文章で的を射たポエムのような構成です。

気にいったものを何点か紹介します。

凜とひとりになれる って 強さ その強さに ひとは 惹かれるんだと思う

辛い時って、実はすごく貴重 一番色んな事を吸収してる きっと心が(スポンジみたいにふわふわな)状態なんだよね

まわり道をたくさんしなさい あなたが尊敬する素敵な人は 何かを簡単に やり遂げたわけじゃないでしょう?

失敗したり 間違えたり 正しくないとわかっても 気持が止められなかったり まわり道したり でも その時々で それでも誠実であろうと もがいているのが 大事なんだと思う

認定NPO法人制度

NPO法人(特定非営利活動法人)は聞いたことがあるのではないでしょうか。NPO法人はNPO法に基づき、都道府県や政令指定都市の認証を受けて法人格を取得した法人です。現在数は4万を超えています。

それでは認定NPO法人とは何でしょう?2001年に制定された法人でNPO法人より社会信頼度が高く、税制優遇を受けたNPO法人がバージョンアップした法人が認定NPO法人です。NPO法人に寄付しても税務上寄付金控除にならないことが多いですが、認定NPO法人に寄付すると寄付した側が税額控除を受けることができるので、寄付金が受けやすくなります。

認定NPO法人になるための要件は次の8つです。
①パブリックサポートテスト(PST)をクリアしていること。
②活動のメインが共益的な活動でないこと。
③組織運営等が適正であること。
④事業活動について一定の要件を満たしていること。
⑤情報公開が適正であること。
⑥事業報告書等を所轄庁に提出していること。
⑦法令違反等がないこと。
⑧設立から1年を超えていること。

認定NPO法人についてはこちらから
https://www.npo-homepage.go.jp/support/nintei.html